返済のための借金
こんな状況ではないですか?
大きなお金が必要になって仕方なく消費者金融を利用。
毎月、こつこつ返済していたが、ある時、冠婚葬祭や催事等で予想以上にお金を使ってしまい、その月の返済ができなかった。
連続して滞納して督促が来るのは嫌なので、翌月は新たに借り入れをして返済に回した、、、
この行為は、多重債務への第1歩です。
このような事に思い当たる方は、この先借金は確実に膨れ上がり、いずれ返済不能に陥る可能性が高い、と思ってください。
返済負担は大きくなる
50万円を金利18%、2年(24回)の定額返済で借りた場合、毎月の返済額は約2万5,000円です。
1回目の返済では、2万5,000円の内、約1万7,500円が元金返済に、7,500円が利息になります。
この後、元金はどんどん少なくなっていくので、元金に対する利息額も少なくなります。
しかし、返済が苦しくなって、返済のために新たに借入すると、仮入れた全額に対して利息がつくようなになるので、利息の負担が大きくなり益々返済がきつくなります。
上記の例でいえば、1回目の返済は50万円に対しての利息ですが、1回目の返済で元金分として1万7,000円を支払うので、2回目は48万3,000円に対して利息がつくことになり、このように返済の度に利息の負担が小さくなっていきます。
しかし、仮に2ヶ月滞納してしまい、5万円を借り入れて返済した場合、この5万円全額に利息がつくことになります。
つまり、最初は50万円に対して利息を払っていたのが、新た5万円を借り入れたことで55万円に対して利息を払うことになります。
このように、返済のための借入を繰り返すと、その場では返済できて安心かもしれませんが、利息の負担が雪だるま式に大きくなり破綻の道を進むことになります。
今すべきこと
既に複数回返済のたの借入をされている方は、いったん立ち止まりましょう。
複数回借入をしているということは、現在の収入では今の返済計画に対応できていないことを示しています。
できていない以上、何らかの対応をしないといずれ破綻します。
対応として以下のことが考えられます。
- 借金が小さいうちに親族に話して援助をお願いする。
- 早めに債務整理を専門家に依頼する。
小さいうちに、早めに
借金対応は、小さいうちに、早めに、が重要です。
毎月順調に返済できていれば問題ありませんが、「返済のために新たな借入をする」という状況は異常事態です。
そのままの状態を放置すれば、必ず借金額は膨れ上がります。
そうなる前に、先に述べたことをやりましょう。
借金額が小さければ、それだけ親にも相談しやすいでしょうし、援助も受けられやすいです。
また、債務整理も行いやすいです。
当事務所に相談の来られる方で、「親には知られたくない」「子供には知られたくない」「兄弟姉妹には知られたくない」という方は多いです。
別々に暮らしていれば、親族に知られる可能性は大きくはありませんが、ご家族と同居されていると難しくなります。
家族に知られないように債務整理するには、「任意整理」が最適です(「個人再生」「自己破産」だと、同居家族に知られる可能性は高い)が、借金額が小さなうちに行う必要があります。
現状の借金額を36(金額によっては60)で割った額を毎月支払えるか、がポイントになるので、大きく膨れ上がった後では「個人再生」か「自己破産」の選択に限られてしまします。
ご家族と同居されている方で家族だけには借金のことを知られたくないという方は、借金が小さなうちに、早めに専門家にご相談ください。